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 今年は条件の良い火星準大接近!   
 
 一昨年の2018年は15年ぶりの火星大接近の年でしたが、残念ながら最接近の頃は砂嵐でほとんど表面の模様が見えない状況が続きました。
今年は一昨年には及びませんが最接近の10月初旬には視直径が22.6″と一昨年の24.3″に較べても90%以上の大きさとなりました。
しかも高度も60度以上となり、シーイング条件等も考えるとむしろ一昨年より好条件となりました。
 
今シーズンの火星(2020年11月29日撮影)
 最接近から2か月近くが経過し視直径もかなり小さくなってきました。11月初めにオーロラ湾付近で
 発生した砂嵐はあまり東方面には拡がっていないようで、まだ大シルチスははっきりと見えています。
 この日の視直径は14.9″です。
 
 
 
火星の衛星フォボスとダイモス(2020年10月11日撮影)  
火星のすぐ左がフォボス、右側少し離れてダイモス 火星に露出を合わせた写真とコンポジット
共通撮影データ/C14、2Xパワーメイト 、ADC、ASI224MC、SharpCap、AS!3、レジスタックスV6、ステライメージ8他
 
11月5日  11月8日 11月13日  11月14日   11月16日     11月18日   11月23日    11月24日    1 1月29日  1 2月4日
10月14日 10月18日 10月19日 10月21日 10月23日 10月24日  10月25日  10月26日  10月30日  11月4日 
9月12日夕 9月15日 9月21日 9月27日 9月28日 10月1日 10月2日 10月6日 10月11日 10月12日
8月13日 8月15日

8月16日

8月17日 8月20日 8月24日 8月30日 9月5日 9月8日 9月12日朝
3月22日

3月26日

4月8日 4月29日 5月30日

6月8日

6月24日 7月21日 8月2日 8月8日
 
シーイング(シンチレーション)の差による写りの違い
 シーイングは主に透明度とシンチレーション(大気の揺れ)がありますが下記はシンチレーションの差による写りの違いです。同じ機材で撮影して同じ処理でもこれほどの違いがあります。
 一日違いですがほぼ同じ場所が見えています。惑星写真はシーイング、特にシンチレーションの状態がポイントになる事がわかります。

9月27日撮影

 9月28日撮影

 
火星の立体視写真(9月12日撮影。10分間の間隔で撮影)
 

 

 
 今年の見かけの大きさの変化  
 
 今回は10月6日に再接近となりその時の視直径(見かけの大きさ)は22.6″となります。土星の本体と同じくらいの大きさに見えることになります。
それ以降は少しずつ小さくなっていきますが、 10月末で20″、11月末まで14″を維持します。(いずれも上が南です。)
4月30日(視直径7.6″) 5月30日(視直径9.1″) 6月30日(視直径11.3″)
     
7月30日(視直径14.4″) 8月30日(視直径18.7″) 9月30日(視直径22.4″)
     
10月6日(視直径 22.6″)再接近 10月30日(視直径 20.3″) 11月30日(視直径14.7″)
     

 

 
一昨年(2018年)の火星

3月27日撮影

3月31日撮影

4月1日撮影

4月4日撮影

4月10日撮影

4月19日撮影

4月21日撮影

4月30日撮影

  5月6日撮影  5月10日撮影  5月12日撮影  5月15日撮影

5月18日撮影

5月22日撮影

 6月2日撮影

  6月5日撮影  6月14日撮影  6月17日撮影

6月29日撮影

 7月10日撮影  7月15日撮影  7月18日撮影  7月20日撮影  7月 21日撮影

7月25日撮影

7月31日撮影

  8月5日撮影  8月18日撮影  8月25日撮影  8月26日撮影
   

 

 今はどの位置に見える?  
 
火星は動きが早く、 今はうお座を西に移動していきます。 近くには海王星や天王星などを一緒に楽しむ事ができます。
12月中旬、午後7時ごろの火星の位置 (ステラナビゲーターV11にて)
 
 火星のミニ知識  
 
<火星> 今回の最大光度−2.1等 直径約6,800km(地球の約半分)
太陽系第4惑星で地球のすぐ外側を周っている太陽系では水星の次に小さな惑星です。 公転周期(太陽の周りを一周する周期)は
約1.88年で地球とは2年2ヶ月ごとに接近します。ただし地球に較べてかなり軌道が楕円になっているため、接近ごとの距離は毎回
変化し、約15年ごとに大接近が訪れます。今年は中接近となりますが最大光度はー2.1等となり全天一明るい恒星であるシリウス
より明るくなります。また赤い色が特徴ですが、特に今年はアンタレス(アンチアーレス/火星の敵)の近くにいるのでその競演も見もの
となっています。
 
 天体望遠鏡で見てみよう  
 
 天体望遠鏡ではまず低倍率で導入したあと、高倍率に切り替えて観測してみて下さい。
100倍くらいから有名な大シルチスなどの模様が見えてきます。
8cm〜10cmクラスは120〜150倍、20cm クラスでは200〜300倍が適しています。
赤い表面に濃緑色のいくつかの模様を興味深く観測することができます。

 

 

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